プラモデルにもいくつかの種類がありますが、人気なのは自動車だけではありません。自動車に次ぐ人気といってもいいのが、戦闘機キットです。縦横無尽に空を駆け巡る姿は、男子を虜にしてしまう魅力を持っています。そして、魅力的な戦闘機キットを発売しているメーカーのひとつが、ハセガワです。今回はこのハセガワにスポットを当てていきます。
ハセガワは日本の模型メーカーで、戦闘機・自動車・船舶などの模型を製作しています。その中でも特に戦闘機の製作に意欲的で、「飛行機のハセガワ」と呼ばれるほど細部まで精巧に表現された製品は、高いクオリティを持っているとして評価を受けており、全世界にあるハセガワ代理店を通じて29カ国の国で販売されています。
ハセガワの戦闘機キットの種類は多数あります。同じ機体で同じスケールの戦闘機もあり、そこで混乱するファンも多いようです。わずかですが、鉄道模型も製作しています。
先ほどもお伝えしたとおり、ハセガワは戦闘機といえばハセガワという、戦闘機プラモデルキットの代名詞のような位置付けになっています。そのため、やはり主力となっている製品は戦闘機キットになります。スケールとしては1/32・1/48・1/72・1/144・1/200のサイズを発売しており、1/32ともなるとそれなりの大きさになり、大迫力の作りとなっています。
1/32スケールではこれまで、第二次世界大戦で使われた軍用機と複葉機が販売されています。近年では特にこれらの日本の機体に力を入れているようです。1/48スケールでも同じく第二次世界大戦の機体が販売されていますが、それに加え現用機の戦闘機も販売されています。
この1/48スケールがハセガワで一番の主力商品となり、これまでに作られた数は限定生産などの商品を含めると約1000種類にもなります。この圧倒的に充実したラインナップで、特に日本の軍用機において他社の追随を許さないほどになっているのですね。
1/72スケールも1/48スケールに次ぐ主力製品となっており、ハセガワに戦闘機プラモデルのイメージを植え付けたともいえる代表的なスケールでもあります。現在でも開発は続いており、一番の主力である1/48スケールにはない機体も多数販売されています。
1/144スケールではYS-11シリーズなどの日本の機体が作られていますが、現在では製造されておらず、それよりも小さい1/200スケールはジェット旅客機のスケールモデルをはじめ、輸送機などの中型や大型軍用機などを販売しています。
キャラクターモデルは、SFロボットアニメ「超時空要塞マクロス」シリーズや「アイドルマスタープロジェクト」などのアニメやゲームのキャラクターとコラボレーションした戦闘機などが作られています。スケールモデルとは打って変わって幅広い層をターゲットにした商品といえます。
ハセガワの戦闘機キットには人気商品がたくさんありますが、その中でも代表的なものを今回は3つ紹介します。
最初に紹介する、ハセガワ戦闘機キットで人気のものは、「零式艦上戦闘機 52型丙」です。いわゆる「零戦(ぜろせん)」と呼ばれる戦闘機で、三菱が開発した日本の機体になります。零戦52型は、「零戦21型」の後継機にあたり、速度アップ、機銃の換装などの改良が加えられました。その結果、約6000機が製造され太平洋戦争では長い間使用されています。
零戦自体はさまざまなメーカーが発売していますが、「52型丙」に関しては、ハセガワのほかに童友社の2社しかリリースしておらず、それがさらに人気の理由となっています。
次に紹介するのは、1/72スケールF-15Eです。F-15Eは今から約50年前に作られた戦闘機でありながら、何度も改良を繰り返し、現在でも実践で活躍しています。そんな王道中の王道F-15Eですが、実機を精巧に再現した驚きの作りとなっています。コックピットなどの見えない部分も細かい部分まで作り込まれており、ハセガワのこだわりを感じさせます。
その分塗装は大変というデメリットもありますが、それだけに完成すれば圧倒的な存在感を放つこと間違いないでしょう。
「F-16CJ ブロック50 ファイティング ファルコン」は、安価でありながら、充実の装備となっており、ファンも満足の一品となっています。特にミサイルなどの武装が数多く入っていますので、楽しみながらプラモデル製作できます。
プラモデルの中でも独特の造形で魅力的な戦闘機プラモデルですが、自動車などに比べてあまり身近ではないからこそ、男子の夢を掻き立てるパワーがあるのかもしれません。日本を代表するハセガワの戦闘機キット、一度手にとってみてください。